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実はみんな栄養失調?元気になる食事法【鍵はATPです】

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なぜ元気じゃないの?

「元気」「元気じゃない」って良く言いますけど、ぼんやりしてて対処も難しいですよね。

実は元気でない大きな理由のうちの1つが、ATP不足です。

ATPは生体のエネルギー通貨とも呼ばれるほど重要なもので、ありとあらゆることはこのATPを使って行われています。

このATPが不足すると、「体にエネルギーがない状態」、つまり「なんとなく元気じゃない状態」になります。

ATPの使われかた

ATPは、体の中でさまざまな用使われかたをします。

したがってATPが不足すると、「体を動かすのがおっくう」「消化が悪い」「体が冷える」などあらゆる不調の元になるわけですね。

  • 筋肉を動かす
  • 栄養素を分解する
  • 栄養素を合成する
  • 体を温める

などなど

元気になるために、ATPを摂る方法

ではATPはどのように作られるのでしょうか?

三大栄養素と呼ばれる「糖質」「脂質」「タンパク質」は全てATPの元になるんです。

三大栄養素なんてあらゆる食品に含まれているんだから、食べまくれば良いってこと?

いえ、実はそんな簡単な話ではないんです。

ATPは栄養素を分解したり、合成したりするのに使うと先ほど書きましたよね。

実はATPを作るためにもATPが使われ、食べる前より減ってしまうことがあるんです!

糖質は、ATPが減り元気がなくなることがあります

3大栄養素のうちの糖質は、「ご飯」「パン」といった炭水化物に多く含まれるものですね。

これらは「主食」と言われるように、普段エネルギーとして一番使われるものです。

この糖質の分解には、2種類の方法があります。

「嫌気性回路」「好気性回路」と呼ばれるものですが、名前は覚えなくて大丈夫です。

ようするに、ATPが増えるか増えないかの2種類があります。

  • 嫌気性回路:ATPが減る(マイナス6)
  • 好気性回路:ATPが増える(プラス38)

なぜ嫌気性回路があるかというと、「借金を今すぐ返さないといけないから借金して返済する!」ってイメージです。

ようするに嫌気性回路が周り出すとヤバいんです。

体にエネルギーを充満させるためには、嫌気性回路ではなく好気性回路が使われるようにしないといけません。

ATPを増やして元気になる方法

それでは、好気性回路を回していく方法を説明していきますね。

好気性回路を回す:ビタミンB群、マグネシウムをとる

好気性回路には、ビタミンB群やマグネシウムが使われます。

つまりこれらが「糖質」に比べ少なすぎると嫌気性回路がまわりだし、食べれば食べるほど元気がなくなってしまうんです。

甘いものや炭水化物が好きな人は、食べるなとまでは言いません。

そのぶんビタミンB群、マグネシウムをとらないとダメなんですね。

ATP合成力を保つ:鉄分をとる

鉄分は電子伝達系に必須の栄養素で、鉄分不足になるとATP合成があまりできなくなってしまいます。

そのため鉄分も合わせて重要な栄養素となります。

鉄分が不足しやすいのは次のケースです。

  • 第二次成長期
  • 生理・妊娠・出産

妊娠して、女性がイライラしやすくなるのは鉄分不足が原因といわれています。

つまり女性にとって特に重要な栄養になんですね。

反対に男性は鉄分が消費されることが少ないため、不足しづらい栄養素と言われています。

脂質をエネルギー源にする:ケトジェニックダイエット

ケトジェニックダイエットは、糖質を取る量を減らし、脂質を多く取るダイエット方法です。

サッカーの長友選手がやっているダイエットということで、話題になったものですね。

「糖質」を摂るのをやめると、身体は別のエネルギー源を探さなければなりません。

そこで身体は「糖質」の代わりに「脂質」をエネルギーにするのです。

実はこの「脂質」はものすごい効率の良いエネルギー源で、「糖質」の4倍の効率があると言われています。

したがって、「糖質」を摂るのを辞めることで、「脂質」が使われ始め、身体がエネルギーに満ちあふれるわけですね。

引用:ATP爆増サプリメントとそれによる治療

分子栄養医学による治療、症例集という本には、医師である著者が患者に与えたサプリメントと、その効果が書かれています。

今回はその本の中から一部、ATPを増やすサプリメント療法を引用したいと思います。

ATP爆増サプリメント

ATPを増やすためのサプリメントの基本は鉄分、ビタミンB群、ビタミンCです。

ビタミンCは、脂肪酸をミトコンドリアの中に取り込むために必要でして、ようするにビタミンCが増えると脂質が取り込みやすくなります。

ビタミンEは、ビタミンBとビタミンCの効果を強める作用があるとのことです。

男性は鉄分が不足しづらいため、優先度を落として大丈夫です。

とはいえ全て人それぞれなので、検査して、それに合わせて処方するか理想です。

たとえば私は男性にしては鉄分が少ないと診断されたので、鉄分も処方されました。

サプリメントにより治療した病気の例

ご覧の通り様々な病気に対して、この栄養療法が効果的だと書かれています。

精神病やガンにまで効くのは驚きですね・・・。

  • うつ病、パニック障害
  • 統合失調症、その他の精神病
  • ADHD、LD
  • 摂食障害
  • 神経難病、その他
  • がん

もっとくわしく

もっとくわしくというかたは、今回引用した「分子栄養医学による治療、症例集」をご参照ください。

症例ごとの治療の推移も載っているため、上に書いた病気に悩んでいるかたは手に取ってみると良いでしょう。

ただ注意点として、殴り書きのような文章の書き方なので、ちょっと読みづらい感じでした。

私は読んでいないのですが、「医師や薬に頼らない! すべての不調は自分で治せる」という本が新しく出ているので、今から読む方はこちらのほうが良いかもしれません。

まとめ:ATPを増やす食事で元気になる方法

今回は食事によりATPを増やし、元気になる方法をまとめました。

ひとことに元気といっても幅広いですが、ATP自体も同じぐらい幅広い症状に効くようです。

特に、「サプリメントにより治療に成功した例」にもある通り精神病にも効果があるとのことです。

「ホント?」と思うかもしれませんが、結局のところ人の感情も脳内物質があるかどうかでして、脳内物質は食べたものから生成されます。

したがって「幸せ」や「怒り」といった感情も、食べたものに影響を受けるのは当然っちゃ当然かもしれません。